そしてマウナ・ケア2010年09月08日 18時01分

 火事(メディアではBrush Fire と表現)とは
微妙に恐ろしい思いをしつつ、
煙のたなびきというよりも煙の幕を横目で見ながら、
ヒロからの乗客を加えたバンは登山を登ります。

 聞けばヒロ組はなかなか我々が来ないのと、
煙の様子からして合流できないことを覚悟したそうです。
車どおりもほとんどなく心細かったでしょうね。

 登山道を登ること30分ほどで休憩所の
オニズカ・ビジター・センターへ。
 いつの間にか雲海の上に出てしまいました。
はい標高約2800mの高地です。
 空気はまだ薄くないですがかなり涼しいもので、
そろそろヒートテックの出番かと。
 駐車スペースにはレンタカーか個人の車が数台いるだけで、
バンによる団体客はほかにいなくてうら寂しい感じです。

         本来ならここで高度に慣れるため1時間ほど過ごすのですが、
        今回はまごまごしていると日没に間に合わないので、
        弁当を食べ(本当に幕の内弁当もどき)、ちょっと休んで登ります。
         
         写真の望遠鏡は調べたら、高いのは約$10kするらしいです。
         たとえば指定した天体を自動で探し、
        動きをずーっと追い続けるすぐれものです。
         あとで見せてもらったら今日追っていたのは月でした。
        満月間近の月は明るすぎて目がくらんでしまいます。
        まるで眼底写真の直後のように。

 来た道を見ても後続車は見当たりません。
ここから上はかなりのがたがた道で4WDのみOKとなります。
 ブルドーザーのキャタピラ痕を走っているような揺れです。
天文台建設のためだけに開けた道なのだそうです。
そういえばマウナ・ロアの方には登る道がなさそう。

 空気が薄くなると睡魔が襲うので寝るなと言われます。
 今回は前回居眠りをしてしまい具合も良くなかったので学習、
到着日にはツアーを入れませんでゆっくりしました。
 一晩寝たのと日本から持参した酸素入りの水を、
ツアー出発時から飲んでいましたので体調変化はありませんでした。

          標高4209mの頂上付近です。
         付近というのは頂上は少し離れた丘の上にあるので。
         またマウナ・ケアの影ですが11月の終わりとは位置が違います。
         富士山も影富士と呼ばれ雲海に映るみたいですが、
         この画像はかなり違った風情となります。
          日没間近なので反対側を見ている場合ではないのですが、
         どうもこの感じも捨てがたく。          

 露出の調整を仕切らないうちに沈んでしまいました。(w)
もう戻ってこない感がなく、悔しい感情が来ないのが不思議です。
 ともあれ真ん中のすばる天文台の向こうに沈みました。

          かなり暗く感じます。
         右の方に同乗のツアー客をシルエットで登場させてみました。
         当然気温は10℃以下で借りたパーカーと持参の手袋まで。

 順光なら明るく見えるといってもシャッタースピードは1/20秒

 その後ビジターセンターでトイレ休憩し、
月や木製の惑星、M7とかM11とか見せてもらいました。
バンで少し下った広場に止め、星空観測です。
 月が明るいのレーザーポインターも効力なしです。
とはいえさそり座、はくちょう座、いて座など初見の星座は楽しめました。

 月の影響は承知の上でのツアー参加でしたが、
これまた不思議にがっかりはしていません。

          次の画像は休憩所でカメラを上に向けておき、
         30秒弱露光させてみました。(いたずらで)
          シャッター振れ防止のため、
         シャッターの開け閉めの瞬間は
         持ってっていた扇子でレンズ前を覆う作戦。
          所詮素人、花形フードの隙間から光が入ったのでしょう。
         肉眼で見るよりはたくさんの星が映っていましたとさ。
          どの星がどれやら
         とても天体撮りさんには見せられた代物ではなく。                    


 楽しい時を過ごした後バンは星空を後にし下っていきます。
途中に見える火事の端っこは火の手が赤く煙を照らしています。
本当に恐ろしい。

 夕方ヒロ組を拾った駐車場で帰る乗客は乗り換えました。
しかしなぜか降りない乗客が二組ほど。
なにかツアーの都合で西側へ行くみたいです。
 何故ジャックスがツアーを続行させたかったこれでわかりました。
途中で引き返すと西側へ行く人たちの足がなくなるからでした。(おそらく)

 あの寂しい旧道は何とか通ることができ、 
ほぼ予定通り夜中前にホテルへ帰着したわけですが、
理由のいかんにかかわらず勇猛果敢なガイドさんには感謝の拍手を。
 なにか修羅場を抜けた同志の感覚が芽生えたか。
あっ普通ガイドさんは自己紹介をするのですが、
ドタバタで名前、訊き忘れました。
次に会ったらサバ折りを見舞われるかもしれません。

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