O-びっくりGPS1 ― 2011年09月02日 13時38分
このPENTAXが世に送り出したGPSユニット、
扱いに熟練するととんでもないものが写る予感がします。
製品のおさらいですが、
GPSユニットという名前から想像できる機能である、
撮影場所の正確な位置・撮影方向を読み取り、
撮影場所の緯度経度を明らかにすることの他に、
本来手振れを補正する目的で働くCMOSセンサーの動きしろを、
この新兵器がコントロールして星を止めて撮る、
アストロ・トレイサー(星の動きを自動追尾)機能を発揮する、
解りやすくいうと星を流し撮りするための装置ということです。
バルブ撮影のみ対応で、
最大露光時間は装着レンズの焦点距離によって変わってきますが、
今回は大幅な時短のためISO値を上げる方向で臨んでいます。
天体相手なので本来は三脚使用が前提ですが、
こちらは持ち合わせがないので天然三脚(まあ地面ですが)です。
少しは驚いていただけました?
比較のためとはいえ恥ずかしながらで去年の撮影分から、
少し明るいホテルの芝生に置いたものです。
たった20秒と言えども星が動くには充分な時間?
いくらなんでもいきなり本番はないだろうと、
動作試験兼練習撮影のつもりで、
サンライズを見に山に登る前に部屋の前の庭から。
標高表示が27.3Mなのは眉唾、
(K-5/DA40mm F2.8 SS=32秒 ISO=320)
ぶっつけ本番かと嘆いて横になっていると(眠気が来ない)、
さすがに午前1時を回るとかなり暗さが増してきました。
つまり練習してみろということか。
クッキリしていますが星の数が全く足りていません。
32秒ならISOの値をもっと大きくする必要あり?
練習に割く時間もそこそこに出発の時間です。
8月23日3:24、ここはマアウナケア中腹の、
おなじみオニヅカ・ビジターセンター駐車場。
細い月を避けて逆方向を狙います。
(K-5/DA21mm F3.2 SS=32秒 F8.0 ISO=6400)
14点クロスで輝いているのは人工衛星?
それとも宇宙ステーション?
(実はガイドさんに背を向けていたので訊けません)
もっと絞りを開けてISOも小さくしない?と聞かないで。
チョー寒い中日の出を観終わり下山した夜。
浜辺に通じる散策路のはずれので、再び練習時間を取りました。
今回の目玉、15mm単焦点の出番でしたが、
たまに車のヘッドライトが横切るのでベストコンディションとはいえません。
そしてなぜか長い露光だとうまく撮影できないことがあります。
首をひねっている暇はないので撮影できる方法を探るのが現場主義。かな?
15mmで撮影可能時間は5分となっていますが、
5分間の間にヘッドライトなどの光がさしたり、
露光時間内に光のいたずらに遭遇する確率が高いので、
長時間露光撮影は有るか無いか不明な別の機会にゆずります。
(K-5/DA15mm F4 SS=30秒 F4.0 ISO=1600 )
星自体まあクリアを言えそうです。
開けて8月24日
キラウエア火山と溶岩台地、
そして星空観測のツアーです。
そのツアーも最後の見どころ、
標高2000M付近が星見のポイント。
サドルロード脇の駐車場ということもあり
ヘッドライトがそこそこうるさく。
基本的にガイドさんの説明を聞きつつ特別内職をしながら、
ガイドさん設営の望遠鏡を覗いたりという離れ技なので、
たまに起こる撮影失敗(カットが残りません)は不安材料です。
(K-5/DA15mm F4 SS=30秒 F4.0 ISO=1600 )
(K-5/DA15mm F4 SS=90秒 F4.0 ISO=1600 )
あこがれであった夏の天の川も格別でした。
(K-5/DA15mm F4 SS=90秒 F4.0 ISO=1600 )
さそり座の方向を狙いにいったはずが、
地面に置いた角度がいかにもアバウトで、
おまけに星があまりに多すぎて、
どの辺りが写ったのかなど皆目わかりません。
ひたすら載せるのみ。
15mmなので画角が広いのでなにか映るでしょう的な、
いかにもO型丸出しのO-GPS1のお試しでした。
潜在能力の片鱗と、
ハワイ島の星空の一片をお楽しみいただけたなら
有りがたき幸せ。
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